肺の病気とその症状
肺の病気は、基本的に呼吸器官へ影響を及ぼす症状が強く出ます。呼吸器官は、全身の細胞代謝のエネルギー源となる酸素供給に深く関わるため、酸素供給に大きな影響が現れます。細胞レベルでの酸素不足は、さまざまな悪影響を引き起こします。
肺機能の低下
肺の病気の中には、肺胞の持つガス交換機能や酸素蓄積機能を低下させる症状を見せるものがあります。これらの肺機能の低下は肺胞そのものが機能不全に陥ることによって起こります。人間の肺胞は、個人差はありますが約6億個前後でその表面積はバレーボールのコート一面分に相当します。肺機能の低下は、機能している肺胞の数が減少したことによって起こっています。
呼吸困難
機能している肺胞が減少すると、呼吸で取り込んだ酸素を全て処理できなくなるため呼吸するたびに苦しさを感じることがあります。一度の呼吸で十分な酸素を取り込めなくなるため、呼吸が浅く早くなり顔色が悪くなるなどの症状が見られるようになります。
チアノーゼ
呼吸困難が慢性化すると、顔色が青白くなる「チアノーゼ」が見られるようになります。チアノーゼは、血中の酸素濃度が低下したことによって起こるもので、顔色の変化は赤血球の持つ色素の影響によるものです。チアノーゼは、肺の病気だけでなく呼吸に影響が出る病気や血液に影響が出る病気でも出る場合があります。
気道狭窄
病気によっては、肺ではなく気道そのものに影響が出ます。咳や痰が多く見られるだけでなく、気道そのものが収縮して狭くなることで呼吸のたびにゼーゼー・ヒューヒューという喘鳴音を伴う症状が見られます。気道狭窄は病気だけでなく異物が気道に詰まっている場合にも起こります。
咳や痰が出る
肺の病気の特徴として見られる咳や痰は、本来は呼吸器官を正常に保つための反射行動です。咳は気道内に入った異物を出すために行なわれたもので、痰は気道内の細菌やウィルスを包んで体外に排出するための粘液の固まりです。しかし、肺の病気を発病すると咳や痰が出やすくなることがあります。これは呼吸器官の機能に病気の影響が現れたのが原因になって起こっているのです。
喀血
肺結核の特徴として有名なのが口からの吐血が見られる喀血です。喀血は気道に傷が付いたことで起こるものと、肺胞からの出血を原因とするものがあります。通常の喀血は、一過性のものであることがほとんどですが、痰に血が混じるようになると病気が重症化していると考えてよいでしょう。
ばち指
因果関係は定かではありませんが、一部の肺の病気を発病すると指先に影響が出ます。通常、爪の付け根は160度ほどの角度が付いたVの字状になっていますが、肺の病気が発病すると爪の付け根が膨れ上がり180度以上の角度がつく「ばち指」の症状を起こします。
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